バックギャモンのエラー値は、今は解析ソフトを使えばすぐにわかります。しかし、エラー値はわかっても「なぜ、この選択肢が正解なのか」という背景となる考え方までは解析ソフトは教えてくれません。

出題者であるバックギャモンチャンピオンが局面局面ごとにどう考えて、この正解に辿り着いたか。これがわかるのがバックギャモン検定です。６０分で５０問の問題をまず解いてみましょう。その答え合わせをしながら解説を読めば、格段にバックギャモンへの理解が深まります。

また、用意した問題はいわゆる難問奇問の類ではなくバックギャモンをプレイする中で、誰でも「あ、こんな局面あった！」と思い当たるものばかりです。
こうしたよくある局面での、正しい考え方を懇切丁寧に解説しているので、この検定集を読み込むだけでバックギャモンが自然と強くなりますし、複雑さが増す現代に必須の「確率的思考」も身につくことでしょう。

正答率や難易度なども追加しているので、世界中の受験者と比べることで今の自分のレベルがわかります。苦手分野や得意分野も確認できるので、例えば「全体的には平均より少し上で、序盤に強いが終盤が苦手。キューブアクションに特に課題」といった傾向も見えてくるかもしれません。

森内 俊之

将棋棋士、十八世名人資格保持者。バックギャモンの実力者としても知られ、2014年の世界バックギャモン選手権（モンテカルロ）で４位入賞、2019年度バックギャモン王位などの実績を持つ

バックギャモン検定は、何度か受験をした経験がある。バックギャモンというゲームの本質に触れる事ができる良問揃いであり、自分自身の知識を改めて確認できる貴重な機会であった。

また、受験後の解説の内容が非常に充実しており、問題のコンセプトを理解する事で、技術向上に繋げられ、大変勉強にもなった。
この度、バックギャモン検定で出題された問題をまとめた本書が出版された。検定対策としても、日頃の鍛錬のためにも、全てのバックギャモンファンにお薦めしたい一冊である。

木原 直哉

プロポーカープレーヤー。２０１２年WSOP（ポーカー世界選手権）でタイトル獲得。
バックギャモンの元セミプロで、初海外旅行がモナコのバックギャモン世界選手権。
大阪オープン優勝、青森オープン優勝、札幌オープンコンソレーション優勝、ちばおー１０連続防衛（１１連覇）、ダブルス王位で森内九段と組んで優勝、など地方タイトルやサイドイベントでは多数優勝も、盤聖ベスト４、日本選手権ベスト４、王位戦準優勝とメジャータイトルの獲得には手が届かず。子育てが一段落したら、また大会に復帰しようと目論んでいる。

過去に行われたバックギャモン検定の問題に、世界ランキング１位２位の望月プロ、景山プロによる詳細な解説が書かれた本です。

どの問題も実戦でしょっちゅう目にしそうな局面ばかりですが、自信を持って回答できる簡単な問題から、見るからに難しい問題、簡単だと思ったら落とし穴が待っている問題等、非常にバラエティーに富んでいます。
バックギャモンに限らず、AIは正着やエラーの値を教えてくれますが、なぜそれが正解なのかは教えてくれません。実戦で起こりそうな様々な局面を、「なぜ」その手を選ぶのか、世界トッププロがその思考を詳細に書いてくれています。オススメです！

バックギャモン検定1が到着しました。解くことよりも私は解説をしっかり読み込みたいと思っています。装丁やイラストも素敵です。@goldenpointpub pic.twitter.com/BprKNFjZ7P

— 高橋　和＠将棋の森 (@takahashiyamato) 2021年3月2日

バックギャモン検定1が届きました。

選択肢を見ずに解答とその理由を書き、理由も含めて答え合わせするというイレギュラーなやり方で挑戦しようと思います。考え方をしっかり学びたい。 pic.twitter.com/efZb1vty3H

— ぼっくす (@boxgmn) 2021年3月2日